1975年(昭和50年)11月6日に設立総会を開催し、翌年5月8日に社団法人日本青年会議所の分科団体として認証された(業種別部会認証番号=22)「社団法人 日本青年会議所 鉄鋼部会」は、1985年1月の総会で「社団法人 日本青年会議所 鉄鋼機械工業部会」へと部会名称を変更、そして設立満35年の2010年1月の総会で「日本青年会議所 鉄鋼機械工業部会」へと名称変更するとともに公益社団法人日本青年会議所の支援団体という位置付けになりました。 2014年9月5日には40周年記念式典・祝賀会を開催する事が出来ました。


ご 挨 拶

2023年度 部会長 山本義継
(所属LOM 一般社団法人大阪青年会議所)

「自らが変化の起点となり、新しい時代を切り拓こう」

コロナ禍から発した混乱は、ウクライナでの紛争勃発により更に深まりました。鉄・非鉄金属の価格は上昇し、品不足から電子部品は納期が数か月~1年に伸びるなど、世界的なコストインフレと供給不安が同時に発生しました。アジアを見渡せば、米中対立から脱中国の流れが起きています。かつて、安価な労働力を求めて日本企業は次々とアジア諸国に進出していましたが、今や日本とアジア諸国の労働コストは年々縮まっています。逆に今では、日本が世界の生産・開発拠点として選ばれる素地が出てきています。一方、国内では少子高齢化によって生産人口の減少が急速に進んでいます。より待遇の良い業界に若年新規労働者は流れていき、モノづくり業界の採用難易度は上昇しています。したがって、人手不足で受注を断らざるを得ないような事例がでてきています。

こうした状況でどう私たちは行動すればよいのでしょうか。第一に、経営者が変化への起点となることです。日々、新しいニーズが生まれ、古いニーズは衰退していきます。今当たり前のように必要とされているモノ・コトが将来どう変化してくのか、世の中の流れを俯瞰的に見る視座を持たねばなりません。日々の業務をこなしていく中で、こうした視点を持つことは困難です。川上川下異業種を問わず、様々な人物・企業の取り組みや考えを知り、自分なりに考えなければなりません。その上で、不確かな未来に向かって行動を起こすことが必要です。第二に、優秀な人をいかに採用し、育てるかが重要です。「人」がいるからこそチャンスをつかみとり、より大きな・高度な仕事ができます。そしてその苦闘のなかから更なるイノベーションが生まれ、その積み重ねが人を育てていきます。優秀な人材を採用するには、まず、外部から見て魅力的に感じるような企業とならねばなりません。優れた企業は、業種を問わず、いかに人を採用し、教育し、評価するかに多くのリソースを割いています。こうした人材確保・教育・定着のための試みを学び、実践することは有用です。

本年度、鉄鋼機械工業部会では、「自らが変化の起点となり、新しい時代を切り拓こう」をテーマにこの激動の時代を生き抜くためのきっかけとなるような機会の提供に努めます。部会員各自の将来の姿や目標とするべき道への気付きが得られるよう、生産性改善に優れた取り組みや、人材不足を改善するための取り組みを行う等、時代の変化に対応した経営に挑戦している企業の視察を企画したいと考えております。地区大会は、部会員同士が交流を深め、その繋がりを通じてお互いのシナジーを生む場にいたします。
私は2012年に一般社団法人大阪青年会議所に入会し、様々な方との出会いとJCでの活動を通じて成長の機会をいただきました。鉄鋼機械工業部会においても、同業企業の視察や懇親をきっかけに自身の会社の課題や必要とすることを見つめなおす機会をいただき、自身の会社成長へのきっかけとなりました。2023年度部会長として、半世紀近い歴史あるこの部会が発展し未来につながる強靭な組織へと成長できるよう、1年間邁進してまいります。メンバーの皆さんが部会活動を通じて、良い変化のきっかけとなり社業の発展につなげることができれば本望です。どうぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


2023年度基本方針
  1. 1. 自らが変化の起点となり、新しい時代を切り拓こう
  2. 2. 部会員の関係を強化しよう
  3. 3. OB との関係を強化しよう
■2023年度事業計画
  1. 1. 総会の実施
  2. 2. 企業視察の実施、地区大会の企画運営
  3. 3. 部会員拡大のための企画・実施
  4. 4. 業種別部会連絡会議との連携